灰色の殴り書き

昔の言葉で言うならチラシの裏です

愛と感謝は大声で

愛と感謝は、いつでもはっきりと伝えるようにしている。

 

というわけで、いきなりタイトルの通りなのだが、「好き」とか「ありがとう」は極力言葉にして相手に伝えることをいつも心掛けている。ブレまくる自分の数少ない信条と言ってもいい。特に酒を飲んでいた頃は、テンションが上がるとこればっかりになるので、後輩からありがとうおじさんなどと呼ばれていたが、今も絶賛ありがとうおじさん継続中である。

 

これには大きく分けて二つの理由がある。一つ目は、単純に自分が思ったことを口にしないと基本的に気が済まないタチだからだ。とはいえ、言葉は言霊なので、嫌悪や憎しみなどなどネガティブな感情は極力自分の中で消化して、文字にしたり口にしたりはしないように心掛けている。一方で好意や感謝については、後述の理由もあってなるべく我慢せず、言葉にするようにしている。この点まで我慢してしまうと、自分の中で感情が堂々巡りになって自家中毒を起こすということが、経験から分かっているからでもある。

 

二つ目は過去への反省・後悔からだ。オフラインの知り合いについてもそうだし、更には20年近くのインターネットキッズ人生もこれに関係している。思い出すだけでも、たくさんの人と仲良くなり、そして疎遠になったり離れたりしてきた。自分から離れた場合も多いけれど、そうでなかったケースもある。また、Twitterなどはアカウントを消してしまえばそこまでなので、仲がいいと思っていても垢消し以降全く連絡が取れなくなってしまった人も多い。

 

ふとした瞬間にどうしても考えてしまう。「あなたのこういうところが好きだ」「いつもありがとう」「ずっと仲良くしていたい」と、もしあの人に伝えられていたら、何かが変わったかもしれない、と。感傷とエゴが入り混じったワガママだとは自覚しているが、それでも考えずにはいられないのだ。「嫌いだ」と伝えずにそのまま別れるなら構わない。けれども、「好きだ」と伝えられないまま、もう話すことがなくなってしまったたくさんの人のことを思うと、どうしても悔やむ気持ちが出てきてしまう。

 

同じように、今の人間関係もふとしたきっかけで疎遠になり、失われてしまうかもしれないという、恐怖感に近いものが常にある。そうならないのが一番ではあるが、もしそうなったときに、同じように後悔したくない。「あの人には普段から伝えたいことを精一杯伝えられていたな」と思いたい。そういう気持ちがある。

 

そういうわけで、今は対象のもの・人を問わず、愛(好意)と感謝はできる限りちゃんと相手に伝えることにしている。ここぞというときに伝える方が重みが出るとか、大の男のくせに子供っぽいとか、暑苦しいとか言われるかもしれない。全くその通りだ。が、自分には洒落た言い方とかさりげない伝え方というのは難易度が高すぎるので、もうこの頃は開き直っている。

 

大げさではなく、自分の人格を形作ってくれたたくさんの作品、そして今現在の自分とコミュニケーションを取ってくれる人達には、どれだけ感謝してもし足りないと思っている。特に人間関係については、自分がたくさんの人に好かれるタイプの人間ではないという自覚があるので、気付かないところでさぞかしたくさんの気遣いをさせてしまっていることだろう。そうした有形無形のコスト・エネルギーに対して全て報いることは到底できないけれど、せめてありがたいという感謝の気持ちは持ち続けなければな、という思いが強い。

 

毎日、いろんな人に気持ちを助けてもらって、自分は何とか生きている。自慢できることなんて、面白い知り合いが多いということくらいだ。それがなくなったら、特に何もない人間だ。だから、せめてその人達には、何が素敵だと思うかを伝えたいし、いつも仲良くしてくれてありがとう、と伝えたい。伝えずにはいられない。

 

全ては自己満足だ。自分が伝えたいから伝える。それだけだ。もちろん、相手が喜んでくれたり、同じ気持ちです、と言ってくれたらそれは最高に嬉しいけれど、そんなことは当然ながら期待するようなことではない。ここは間違ってはいけない。何よりも自分が後悔しないために、愛と感謝は大声で伝える。思い立ったらそのときに伝える。何回でも伝える。そういうことでやっている。

 

友人知人、フォロワー各位においては、何と暑苦しく押しつけがましい人間と知り合ったものかと頭を抱えられていることだろう。ただ、自分のこのスタイルはおそらく、この先ずっと変わらないか、より暑苦しくなっていくと思う。なので申し訳ないが、知り合いの中に一人くらいこういう奴がいても仕方ないか、くらいの気持ちで大目に見ていただければありがたい。

 

最後に、確実に言えるのは、愛も好意も感謝も、伝えるときには常に一切の嘘がないようにしている、ということだ。思ってもないことは伝えない。くどく感じたとしても、毎回全力で本気なので、どうかご容赦願いたい。

 

BIG LOVE and THANKS......