灰色の殴り書き

昔の言葉で言うならチラシの裏です

食事に毒を盛ってやろうか、と

妻に繰り返し言われている。

 

ロクでもないというか、無駄に心配かけるタイトルだなとは散々思ったのだけど、ストレスを来年に持ち越したくないので書いてしまうことにした。

 

復職する前段階だと言って、平日の家事や子供の世話を任せて楽をしている自分が悪いという感情面の話は分かる。

 

子供が寝ないのが諸悪の根源で、妻はずっと寝不足でおかしくなっているだけだという理屈もわかる。

 

ただ、毎日毎日ネチネチと嫌味を言われ、食事に毒を盛ってやりたいとまで言われ。とにかく口を開けばため息の連続で疲れた休みたい自由が欲しい気疲れする、それで子供を連れ出そうかと言えばしなくていい、両親に頼んで休める日を作ろうかと言ったらどうせ人が多くて行くところがない、休まらない、と全く提案が成立しない。休んでほしい、と繰り返し言っていて、そのための手段も考えているのに会話が成り立たない。

 

世間一般と比べれば深刻なことではないのかもしれないが、毎日心を蝕まれていくのが耐えられないので、自己防衛をすることにした。

 

この人のことはもう全く好きじゃないし、今後も変わらないだろう、それでいい、と自分に言い聞かせることで、ダメージを減らしている。

 

そんなことをしつつ、一方では機嫌を取るために菓子を買ったり、外食に連れて行ったり、何から何まで金を出したり、と毎日本当に何をやっているか分からなくなる。一方で、言われた言葉がトゲになってずっと刺さっているので、不快感はずっと消えない。冷静に考えると心が崩壊しそうになるのだけど、深く考えないようにしている。

 

子育てに苦労している人は周りにもいるし、悩みを聞いてくれる人も幸い沢山いるのだけど、夫婦間の仲が悪い知人は一人もいない。それは何よりいいことで、自分のような目に合ってほしくはないと心から思うのだけど、ただどうしてもうらやましくなる。

 

率直に考えていることや悩みを話し合ったり、妥協して協力したり、一緒にお酒を飲んだり、労いあったり、お互いに気晴らしの時間を作ってあげたり、そういうことができるというのが、心底うらやましい。

 

年末年始も実家に帰るわけでなければ両親に育児を手伝ってもらうわけでもないので、子供の相手をしつつ隙を見て大掃除をしている。保育園がない六日間は3人で過ごさないといけない。妻はどこにも行きたがらず家にこもりがちでひたすらピッコマの粗製濫造マンガをスマホで読んでいるだけなのに、息苦しいとこぼす。

 

実家に帰って子供の面倒を見てもらい、祖父母は喜び、両親はゆっくり過ごす、みたいな人を見ると、どうしてもうらやましくなる。

 

前はこんなに人のことをうらやむ人間ではなかったはずなのだけど。うらやましい、という言葉を使わないように生きてきて、それで上手くいっていたのだけど。

 

子供は身体の強さに恵まれた本当にいい子で、それだけでも何にも勝る幸運、この上わがままを言ったらバチが当たる、というのは理屈では分かっているし、だから積極的に子供をかわいがることで気晴らしをするようにしているのだけど、それでも耐えられないときはある。妻は隙あらば「全然家にいないからね」「一緒に過ごしてないから」と執拗に攻撃してくる。この人は妊娠期間から先月までの2年近く一体何を見てきたのだろう。俺が頑張ったと思っていたことは家事も準備も育休も仕事との両立もメンタル休職も全て無駄で彼女にとっては遊んでいただけのようだ。

 

先日は半ば自暴自棄になって、事情を知らない知人に遅くから酒に付き合ってもらった。その人は妻のことや経緯を全く知らないこともあり、「自分がどうしたいかをちゃんと話して、定期的に羽を伸ばしたいんだったらその通りに奥さんに伝えれば、必ず分かってくれる」と真正面から切って落とされた。正論なんだけど、もう本当に、そんな気力は残っていない。だからせめて甘やかしてほしかったんだけど、ただバカ話をできればよかったんだけど、いくらなんでも甘えが過ぎたようだ。相手にも本当に悪いことをしたなと思う。

 

プレッシャーがどんどん大きくなる。来年は早々に復職しないといけない。職場はこれまでとは違うところで上司も環境も職種も変わる。子供もイヤイヤ期に入るだろうけど、ちゃんとダメなことはダメと教えていかないといけない。諸々が改善されないようなら医者にも相談しないと。もう今年のようにゆっくりできる日は恐らく一生来ない。貯金も確実に減っているから家族の分も稼がないといけない。子供が大きくなるまでは離婚はできないし子供の将来に責任を持たなきゃいけない。誰よりも親しかったと思っていた後輩の多くは離れていってもう前のような関係には戻れない。プレッシャーがどんどん大きくなる。

 

自分が全て悪いのは分かっているけど、この先やっていけるのかな。