灰色の殴り書き

昔の言葉で言うならチラシの裏です

地獄はいきなりやってきた

新年最初の記事がこんなものになることを許してください。

 

誰か、助けて。

 

自分。軽度の咳と痰が先月29日頃からあって、すぐに良くなるだろうと思ってたら長引き、ここ最近夜は眠ったあとで寒気、発汗、それと激しい咳痰で何度も起き、苦しい日が続いている。今日はさすがに医者に行こうと思っていた。

 

今朝起きたら子供がやたら不機嫌に泣いていて、検温したら38度あった。保育園休み確定。朝ごはん食べず、少し持ち直したものの機嫌最悪。

 

妻。睡眠不足とその他要因により、慢性的な体調不良・疲労。一昨日からバイト再開し、即状態悪化。機嫌はいつも通り悪い。

 

3人とも重なった。厳密には、妻はいつもと変わらないので、俺と子供がだけど。

 

助けてください。

 

仕事休めないようならうちの両親に手伝ってもらって俺が見るよ、と言ったんだけど、案の定というかいつも通り即座に否定。「毎回そういうわけにいかないから」。今回が初めてなのに、毎回というのは意味がわからない。そもそも意味はない。私が嫌だから嫌。それだけ。

 

もう数え切れないほどあったので慣れたが、会話が成立しないほどの不機嫌。激しく咳き込んでいたら、「辛そうだね」と何の感情もない声で言われたので、夜中何度も咳が苦しくて起きたと言ったら、「ふーん」と。わざわざ聞かないでよかったのに。

 

子供が心配だ。先月末も熱を出したばかりなのに。もうすぐ小児科に連れて行って一緒に診てもらう。凍結した路面で転ぶんじゃないかと、気が気じゃない。

 

スパイダーマンを公開初日にIMAXで観るのをとても楽しみにしていたのだけど、当然キャンセル。その分の金は返ってこない。IMAX割増料金だけど。

 

いつでも誰かたすけてくれる人はいる。いつでも呼んで、と家族が言ってくれる。だけど、それを全て否定して、差し伸べられた手を取ろうとしたら半分発狂しながら唾を吐いて、お前がやれ、とフラフラの夫に押し付けてくる人がいる。そういう人と暮らしていて、本当に頭がおかしくなりそうだ。子供のためには何がベストかをまともに考えることができない人だ。異常者だ。

 

異常者は、誰にも頼まれていないことを急に始めて、異常なこだわりを見せる。自分が気になるから隅々まで掃除する。休みの日でも、不要だ休んでくれというのに、過剰なほどに家事をする。それで夕方になって、疲れた、もう嫌だ、休みが欲しい、自由時間が欲しい、息苦しい、でもやるしかない、などと延々と言い始める。破綻している。

 

昨夜は誰も頼んでいないのに、七草粥を仕込むと言って夜中に作業を始めていた。朝には炊飯器いっぱいに糊化した何かが入っていた。少しだけよそったけど、とても茶碗一杯食べられるようなものではなかった。人の作ってくれた食事にこんなことを言うのは有り得ないくらい最悪だと思うけど、俺も限界だ。

 

授乳と睡眠があるため、子供は弱ったり眠くなると妻に甘える。そういうときにはどんなに心配でも拒絶されるので、自分の居場所はない。妻はひたすら子供がかわいいと言うし、そう過ごしている時間の方が多い、とは思う。けれど、疲れているのだろう、子供が目の前で遊んでいても自分はずっとスマホを見ているのが習慣化している。仕方ないと分かっていても、それがずっと目について気になっている。パパが帰ってくるとご機嫌だね、ママといるとおとなしいのにね、と言われるけど、それはあなたがロクに話しかけもせず無料の異世界転生漫画を取り憑かれたように延々読んでいるからじゃないだろうか。

 

妻は本当に四六時中ネガティブなことをつぶやく。どれだけ自分がポジティブであろうとしても、心を強く保とうとしても、飲み水に少しずつ毒を入れられているように、心が蝕まれていくのが分かる。何をしても、自分なりにベストを尽くしても、心を殺して家庭円満のために少しでも喜ばせようとしても、まるで自分がこの世で最も不幸な女で、それが俺のせいだ、自分は被害者だと、責められているような気になる。こっちの心が保たない。

 

子供が寝ないのが全ての元凶だ。ずっと困っている。そう話したら、メンタルクリニックの院長に信じられないようなことを言われた。誰にも話せないようなことだ。神経を疑った。信頼が地に落ちた。ずっとその言葉が頭から離れず悩んでいる。だけど、色々変えた末に薬は十二分に効くようになったし、自立支援医療の手続きも完了したので、今更遠くまで別の医者を探しに行く気力は全くない。

 

こんな両親を持った子供が不憫だ。これほどすくすく育って、かわいいのに。この子と二人で生きていけたら、家族や友達の助けを借りながらやっていけたら、どれほど幸せだろうか、と思ったこともある。だけどその大変さはとても自分には抱えきれないだろう。それに一切の趣味も人とのつながりもない、育児だけを自分の存在理由としている妻は、もし子供と離れるようなことがあればそれこそ完全に発狂してしまうだろう。生計能力も心配だ。

 

ここ一月以上は、概ね上手くいっていた。毒を盛りたいなどと言われても、すぐに気にしなくなった。保育園のない間も子供と楽しく接せて、掃除をしてもそこまで疲れなかったし、実家と祖父母に成長を見せにいけて、妻とも希望に沿った食事をしてまともに会話をしたり手を繋いだりしていた。休みが明けたら疲れを取るために一日リラクゼーションの日を作ったり、本を読んだりした。復職の手続きにも取り掛かっていた。

 

でも、やっぱりダメみたいだ。

 

俺は少しずつでも前に進んでいる。でも、家族がそれを許さない。金が必要なのに。自分の気持ちが、少しでも自分が楽になることが最優先で、それ以外のこと、俺の仕事のことなど問題外だというように、毎日目線や口調で責めてくる。少しでも俺が失敗すれば絶望的な口調でネガティブなことを話し始める。

 

こちらの都合で無理をさせているのは承知している。だから、俺が悪い、妻は一時的に疲れているだけだ、とずっと言い聞かせてきた。だけどもう限界だ。前に進まないといけない。生活のためには復職しなきゃいけない。どんなに疲れていても、毒を盛ってやりたいとか毎日遊べて羨ましいとか言われて、耐えられない。復職しなければ、毎日勢いよく減っていく残高を眺めながら、子供が日々成長して嬉しい、と見て見ぬ振りをして笑う生活が待っている。いずれはそれも終わり、笑えなくなるだろう。だから今動くのが必要なのに。それができると思っていたのに。

 

たった一日の体調不良でこれ。ずっと想定はしていた。もしこうなったらどうするつもりなのだろうと。それでも意地を張って自分たちでどうにかしなきゃいけないと、そのためにお前は夫なんだから死ぬ気で頑張れと、言う気なのだろうか、と悩んでいた。果たしてその通りになった。彼女は「しんどいけどやるしかないよね、それしかないし、仕方ない」といつも言う。何が仕方ないのだろうか。助けてくれるという人がいるのに。それが必要なのに。

 

たった一日でこれだ。復職して、どうしても断れない仕事の日に子供が熱を出して、それで即座に帰宅できなかったら、まるで殺人犯のような扱いを受けるだろう。出張先にいようが、即帰宅しなかったら、父親失格の烙印を押されるだろう。これでは復職などできるはずもない。一体これからもどれほどの重荷を負わされ続けるのか。

 

これでも見て見ぬふりをしてきた。自分が度々おかしくなっていただけで、ブログに書いているようなことは考えすぎ、ネガティブなことを構って欲しくて大袈裟に書いているだけ、実際にはいいことばかりで楽しく過ごせているのに周りに心配をかけるなんてロクでもない、と反省したりしていた。随分調子が良くなったしもう騒ぎ立てるのはやめよう、復職に向けて前向きにやろう、ちょっとのことで騒ぐのはやめよう、他の家庭でも当たり前にある苦労なんだから、と思うようにしていた。

 

でもやっぱり、うちはダメみたいだ。俺がどんなに頑張っても無理みたいだ。

 

気分転換のために、久しぶりに人と会って話しているときも、笑っているときも、外で好きなものを食べているときも、家のことが頭から離れてくれない。保育園から無事に帰ってきて夕食を食べただろうかと、ぴよログのアプリを開いたりしてしまう。相手に悪いので口には出すまい、子供がいない人に話すのは申し訳ないだけだと思いつつ、忘れることはできないので頭にへばりついている。忘れるためには深酒をするしかないが、そればかりしていてはそれこそ破綻する。死んでしまう。いっそそうなった方が楽かもしれないけど。

 

誰か助けてほしい。実際にはそう言う口も塞がれているので、ここに書く。

 

ブログを書くのに自室でスマホを触っているところを見られて、妻はまた冷たい視線を送ってきた気がするけど、目を合わせないようにした。