灰色の殴り書き

昔の言葉で言うならチラシの裏です

書いて 書いて 泣きやんだら(書くことの話・後編)

書くことの効果はすごい。

 

特に、ストレスを発散して気持ちを落ち着けたり、頭の中を整理するためには打ってつけだ。何も自己啓発本が言うようにビジネスのアイディアだの自己分析だのをする必要はない。きれいになんて書かなくてもいい。書いて少しスッキリする、あるいは考えが少しまとまる、それだけで満点だ。

 

そして、そこにはいくらネガティブなことを書いてもいい。むしろ、ネガティブなあれこれを心に溜め込まないためにも、どんどん思いの丈を書いて吐き出していったらいいと思う。

 

よく言われるのが、自分だけのノートやメモを作って、誰にも気兼ねすることなく気持ちを綴りましょう、というやつだ。どんなことでも、自分に素直に書く。書き殴る。その後は振り返らない。何なら破って捨ててもいい。そんな方法が推奨されているのをしばしば見かける。

 

もちろん、これでイライラやモヤモヤ、悲しみや苦しみがわずかでも発散されれば、それに越したことはない。静かに自分と向き合うことはとても大切だし、その結果として苦悩や苦痛が和らぎ、前に進めることもあるだろう。

 

ただ、もしもあなたが、それだけでは落ち着かないなら。その方法がどうにも馴染まないなら。自分との対話の袋小路に迷い込みそうなら。

 

もしもあなたが、俺と同じように、誰かに自分の書いたことを見てほしい、言葉を聞いてほしいとしたら。

 

そのときは、他人が見ることのできる場所に気持ちをぶちまけてもいい。

 

誰か、わたしを見て。声を聞いて。お疲れさまと労って。悩んでいることに共感して。苦しんでいるところに優しくして。このどうしようもない気持ちに寄り添って。

 

あなたは一人じゃないと言って、孤独なわたしを安心させて。

 

そう言ってもいい。

 

俺はそう思う。

 

俺は2000人もフォロワーがいるくせに鍵を掛けて、その中でさらにブログを作って、という二重三重の引きこもり野郎だ。なので、たとえばフォロワーが10万人もいて社会的な立場があるとか、ファンのためにキャラクターのイメージを保たないといけないとか、そういう人のケースについては正直全然想像できない。そういう巨人さんや妖精さんについては、ちょっとこここでは例外とさせてほしい。

 

自分が人のいるところで悲鳴を上げることが許されないこと、恥ずかしいこと、嫌われることだと思っている人に向けて。

 

きっと大丈夫だよ、と伝えたい。

 

もちろん、あなたの周りの人のことは俺には分からない。だから、その人たちの行動を予想することは難しいし、卑怯な言い方だけど責任を取ることもできない。

 

ただ、一方で俺にも確実に分かることがある。

 

以前にも語った内容だが、今なお俺のようなやつと話をしてくれる、話を聞いてくれる人たちのことを想像してみよう。

 

そう、俺のフォロワー、友人たちは、みんなメチャクチャに善良で真面目な人、底抜けに頑張り屋で謙虚だ。それこそ、見ている方が毎回心配になるほどに。

 

俺は自分よりもずっとみんなのことを信頼している。これだけクセが強くて浮き沈みの激しい自分と繋がってくれている人たちが、悪人のわけがない。誰かの善意につけこんで利用したり、他人を巻き込んで破滅に向かっていったりするわけがない。

 

そう信じている。心から……というか、当たり前のこととして。

 

そうでなければ、もし根っから人格に問題があるように見えたら、ハッキリ言ってフォローも会話もしてない。それに俺の暴走を見て耐えられるとも思えない。むしろ、ぱっと見でヤバそうだったりどうしても理解できなさそうだったりしたら、躊躇わずにどんどん先行ブロックしている。

 

ただし、申し訳ないのだが今でもちょっとフォロワー2000人の構成は把握しきれてはおらず、よってずっとフォロバできていなかったけど話してみたらすぐに意気投合する、というようなケースもたびたび起こっている。なので、決してフォローを返していない=問題がある、ではないことだけは念を押させてほしい。

 

とにかく、俺のフォロワーに悪いやつはいない。そう断言する。

 

だから、その人たちがちょっとやそっとネガティブな感情を解放したり、悩みを吐露したとしても、全くもって問題ではないと思う。むしろ、全然それをしていないのが心配な人がたくさんいるくらいだ。

 

本当にみんな真面目すぎるし、自分の気持ちに厳しすぎる。

 

だから、その人たちが「誰か受け止めて!」と叫んだとしても、俺はそれをみっともないとか大人気ないと思うことはない。

 

むしろ、叫んでくれてありがとう、言葉にしてくれてありがとう、と言うだろう。

 

だって、俺自身がそうしてもらえたからだ。

 

こんなことを書いていいのか、見捨てられても仕方ない、と思っていたのに、それだけじゃなかった。吐き出してくれてありがとう、気持ちを聞けて嬉しい、これからもどんなことでも書いてほしい、と言ってくれる人がいた。

 

俺はその言葉に救われて、光をもらえて、毎日くだらないことを書きながら、なんとか少しずつ少しずつ持ち直している。

 

だから、もしあなたが苦しみを誰かと共有したいと思ったら、どうかその気持ちを否定して抑圧せずに、少しでも心の望むままにしてほしい。

 

そのときに、もしも。

 

誰かに見てほしい、聞いてほしいけれど、言い出せないなら。いつも繋がっている何十人、何百人に向けてそれを言うのはどうしても憚られるとか、リアルの繋がりがある人には見られたくないとか、誰彼構わず弱みを見せることはしたくないとか、そんな思いから逃れるのが難しいなら。

 

そのせいで感情を自由にしてあげられずにいたら、あなたを解放する相手が見つからないことで自分の素直な気持ちを諦めそうなら。

 

そしたら、俺がいます。

 

だから、どうか遠慮なくやってください。

 

ヒロアカのオールマイトじゃないんだから、いくらなんでも格好つけすぎだろう、とも思う。心底そう思うのだけど、他にいい伝え方が思い浮かばなかったんだから仕方ない。

 

俺はYouTuberでもラジオDJでもカウンセラーでも教祖でもないので、オープンに世の人々へ向けて「かかってこい!」とは絶対に言えない。想像するだけで絶対無理だ。

 

ただ、今つながってくれている人たちに向けてなら、その狭い世界に向けてだけなら、俺でも胸を張って言える。俺が見る、俺が聞く、と伝えられる。

 

幸い、人の何かしらに対してコメントをするのはそんなに苦手じゃない方だ。自慢になるようなことじゃないけど、大学のゼミでも(幹事でもないのに)全員の発表に必ず何かしらは肯定的な感想と質問を返すようにしていたし、会社での振る舞いも大体そんな感じだ。

 

残念ながら人生経験そのものは大変乏しいので、あなたの悩みに対して有益なことが言えるかは自信がない。特に恋愛ごとはからっきしなので、できればその方面で具体的にアドバイスを求めるのは勘弁してほしかったりもする。

 

すぐに飛行機で駆けつけるのはちょっと難しいし、金銭的な話も正直力になれるか怪しい。

 

そばにいるとか、手を握るとか、抱きしめるとか、そういうことは俺なんかには多分できない。

 

ただ、あなたの言葉を聞いて、お疲れさまでしたと言って、それからあなたの素敵なところを見つけて伝えることくらいなら、きっと俺でもできる。

 

だから、もしもあなたが「誰か!」と言いたくなったら、我慢しなくていい。

 

そのとき、もしも一人でも具体的な「誰か」を見つけたくなったら、俺がいてこんなことを言ってたのを思い出してほしい。

 

そうして、わずかでもあなたの力になれたら、いつも俺を助けてくれる、甘えさせてくれているあなたに恩返しができるのなら、これほど嬉しいことはない。

 

本気でそう思っている。

 

そんな半端を求めている人がいるのかは分からないけど、どうしてもこのことを言いたくて仕方がなかった。もしも、もしも、と仮定に仮定を重ねた話だけど、万が一そんな人が俺の周りにいたら、このことをどうしても伝えたかった。

 

だから、俺も書いた。伝えたかったから、ここまでひたすら書き殴った。

 

だから、あなたにも、もし少しでも吐き出したいことがあるなら、書いてほしい。

 

支離滅裂だって問題ない。前置きがなくてもいい。オチも結論もいらない。八つ当たりでもいい。憎しみが溢れてても見苦しくない。身内や近くの人を悪く言っても構わない。最後にスッキリしなくてもいいし、最終的に前を向かなくてもいい。聞いてくれてありがとうございます、とか無理して言う必要もない。

 

だから、試しになにか書いてみてほしい。

 

そうして、自分と向き合うのがよさそうなら、その方法でやってみればいい。

 

だけどもしも、誰か共有する人が必要そうなら、誰でもいいなら、遠慮せずにここにいるおっさんを呼び出して、送りつけてほしい。

 

何よりも俺は、あなたがこの記事をここまで読んでくれていることそれ自体に、多分あなたが思うよりもずっと、マジのマジでで感謝している。

 

だから、本当に遠慮しなくていいし、むしろ恩返しのチャンスをあげる人助けだと思ってくれるくらいで丁度いい。

 

そうして、書いて書いて書きまくって、心がいったん泣きやんだら、また何食わぬ顔でいつもの話をしたらいい。

 

そうやって、何とか日々をやっていけばいい。

 

俺はそう思う。

 

だから、あんまり我慢しすぎずに、一緒にやっていきましょう。

 

無理しすぎなほどに無理して毎日を頑張っている、そのうえ生真面目で自分の感情を抑えつけがちな、親愛なる読者さまへ。

 

 

 

 

今回は23時前に風呂に入っているときに思いついて、そこから目をショボショボさせて左手の小指をプルプルさせながら前後編ぶっ通しでスマホを叩きまくった。ストレッチしてたはずなのに肩がガチガチだ。ちなみにタイトルはB'zの好きな曲からだ。今は深夜の2時過ぎだ。明日ゴミ出しに起きないとヤバいんだけど、起きれるかな。(ここまで一昨日書いた内容)