灰色の殴り書き

昔の言葉で言うならチラシの裏です

書き投げ日記 3/9水曜日

おはようございます。今日はちゃんと朝起きました。無事ゴミ出しにも成功。まだまだ朝は肌寒いですね。

 

昨夜はぶらり路上プロレス観たりバトグラやったりしつつ、結局買っといたまぐろの切り落としとかも開けてしまってビールと日本酒だらだら飲んじゃって、最終的に項羽と劉邦の上巻を読み終えて寝ました。

 

しかし項羽と劉邦、上巻からもうメチャクチャ面白かった。途中までの感想(項梁死亡まで)は昨日の記事にも書きましたが、その後のパートでは項羽が覚醒しました。台詞の迫力もどんどん増していき、名言を連発して覇王としての風格がどんどん出てきます。

 

さて、圧倒的に兵数で勝る秦軍に向かっていく項羽軍団。兵力差はおよそ20万vs7万。しかしそれに対する奇策は一切なく、代わりに片道切符で戦に向かった屍には煮炊きの必要なしと一斉に釜を叩き割る狂気のセレモニーによって楚人の決死軍を奮起させました。このあたりから項羽は異様な雰囲気を纏いはじめ、作者の言葉を借りれば「項羽自身を後ろにして、鬼神が前面に出てきた」ようになります。

 

その暴威に飲まれてしまったのが秦の名将・章邯。上巻を盛り上げてくれた彼は、秦最後の将というポジションでした。特赦を与えた囚人で軍を構成するというインパクト抜群の登場を果たすと、戦力を集中させて高速で強襲を繰り返すムーブにより、片っ端から王を自称する反乱分子どもの首を刈っていきました。おかげでどんどん乱世の中小零細勢力が整理され、読者も大助かりですね。最初期の物語を牽引してくれた項羽の叔父・項梁も彼の夜襲により瞬殺されてしまいました。

 

作中でも初めて登場した戦の達人であり、あくまで後方の政治や謀には関わらず、ひたすら目の前の戦いに力を注ぐ、一種職人肌の男でもあります。腐敗した旧体制にあって唯一の良心とも言える章邯。その戦功が決して報われない悲哀を漂わせながらも、どこか飄々としたイメージのある素敵な漢でした。押しも押されもせぬ名将でありながら、時勢に愛されなかった章邯。そのあまりにも皮肉で悲しい運命の顛末は、是非皆様の目でお確かめください。

 

さて、一方でもう一人の主人公劉邦はというと、クタクタになって寄生しにきた項梁軍で遂に(配下諸将の力で)頭角を表し始め、項羽からも「なんか面白いおっさん」として高評価?を獲得。「うわっ章邯やべーな……」とか言いながら、マイペースで秦の直轄勢力圏である関中に迫っていましたとさ。

 

それから特に印象に残ったのが、司馬遼太郎が繰り返し語っている、この時代の戦では兵士のほとんどが労役から逃れた罪人・流民だったという話です。それをまとめる親分の仕事とはすなわち、生きるための糧食の確保であり、戦と掠奪はその集団を食わせるための方法であったと。

 

少なくともここまでの物語では、圧倒的なカリスマのために身を捧げるとか、立国の志が大軍を統率するとか、そういう話は出てきていません。劉邦の人望やら、項羽の武威といった要素はあるものの、あくまで反乱軍を構成するのは食い扶持を求めたならず者がメインなんですね。

 

この点を理解すると、反乱者たちの行動原理だったり、項羽の所業の裏にあるものだったりが非常に納得しやすかったです。

 

ここまで振り返ってるだけでも、章邯と項羽の名シーンやらハイペースで死んでいった二流三流の反乱者やらに思いを馳せるのが止まりません。果たして中巻はどうなってしまうのか……。

 

朝ごはんは昨日の蒸し豚キャベツの残りと白米。健康的です。これメチャクチャ楽なんでまたやろうっと。

 

昼……はみかんと間違ったオレンジを食べて、ひたすらエルデンリング。また再燃してしまいました。敵が強いのでひたすら歩き回って祝福探して行動範囲を広げます。

 

会社と定期面談とかしつつ、夕飯。スーパーに売ってた黒瀬のスパイスにはしゃぎつつ、チキンステーキとかサラダとかきんぴらごぼうとか豆腐とかを食べます。

 

テレビ見ながらチキンにスパイスかけようとしたら酒盗がドバーッと出てきて頭を抱えました。俺の腎臓はもう死んだかもしれません。

 

それでは、今日はこのへんで。