灰色の殴り書き

昔の言葉で言うならチラシの裏です

コンテンツに触れるのも怖くなった話

一応大体のMCU映画は追ってきたので(エターナルズとモービウス観てないけど)、ドクター・ストレンジ マルチバースオブマッドネスを劇場で観てきました。

 

映像や音響効果はやっぱりシアター映えする映画だったので、劇場で観ておいた方がいいのは間違いないタイプの作品でしょうね。随分とホラー仕立てな感じでしたが。

 

ただ、前情報全くなしで行ったら、話のコアのコアの部分が今の自分の境遇からしてどう頑張っても楽しめないくらい気になる要素になってしまっていて、もうその時点で辛くなりました。

 

それでもエンタメとして割り切って観よう、サプライズもあるし映像に集中しようと頑張ったのですが、こればっかりはダメですね。

 

もう終映の時期なので具体的に言っちゃうと、どうやっても会えない子供と楽しく過ごす夢を見ては一人で目覚めて辛くなるとか、子供に一目会うためなら何でもするとか、そういうのがよりによって敵サイドであって、決着のつき方も悲しいし、なんとか元気になろうとして一番求めてたカタルシス的なものがないどころか、まさかのピンポイントで悪いところに突き刺さるような話でした。

 

あと、移動と上映時間の都合で昔の家の近くの映画館をチョイスしたのですが、これもバカみたいな話ですがミスりました。もう少し前に行ったときはまだ気にならなかったのですが、今行ったら駅からショッピングモールまで子連れで何度も歩いたのとかを思い出してしまって、シンプルに辛かったです。時が解決するどころか、時が経てば経つほどどうしようもなくなることもあるんだなと実感します。

 

レイトショーなので、終わって移動中の現在23時半です。どうしたって物寂しい時間帯ですね。昼間ならまだ持ち直すこともできたのですが、さすがに今日はブログ書くくらいしか他にできることもなさそうです。

 

映画にも映画館にも本当に一切罪はないんですけどね。思ったよりだいぶ生きるのが難しくなってきました。

 

どんな作品であっても誰かを傷つける可能性をゼロにはできない、というのは昔からよく考えることがありましたが、まさか当の自分がそうなるとは夢にも思っていませんでした。家族とか親子とか、そういう普遍的なテーマを扱った作品は全部これから先まともに観れなくなるんですかね。ハマってても話の途中で出てきたら諦めるしかないですしね。

 

辛いことを脳が思い出すのは誰にも止められません。

 

好きな漫画とか映画とか、そういうものに新しく出会うのも、どうも難しくなってしまったようです。

 

もう何をするのも怖いですね。

 

さて、どうやって生きていきましょうか、この先。