灰色の殴り書き

昔の言葉で言うならチラシの裏です

書き投げ日記 2/14月曜日

おはようございます。

 

昨晩は放置してたメギドのイベントをようやくクリアしてメルコムを召喚。旧友とチャットで久しぶりにゲーム談義。それともくりでフォロワーの生存確認をしたりしました。別居の話をしたのに友人はいつも通り離席していたのでヤバい話を投げっぱなしにしたやつみたいになりましたが、また顔を出せばいいでしょう、多分。

 

今日の予定はメギのイベント周回しつつ長編2冊の読破と図書館で返却、その後クリニックに通院してから帰宅。あと移動しながら最速で9章4節を遊ぶ。ハードだ。バカなのか?

 

むすこに起こされて6時半頃に起床、父のベッドに上って動画を見たがる。自分の朝食は家に残ってた食パン2枚と、昨日妻が買ってたコンフィチュール(ジャム)。ここのミックスベリーはスパイスも入っていてとても美味しい。

 

新居に荷物を色々持って行きたいが、重荷になるので今回はあまり持てない。当面の悩みはデスクトップPCを持っていくかどうかで、さすがに1KにPCデスクを置く余裕はなく、困っている。ましてチェアは絶対に置けないだろう……座り心地がとてもいいやつなので気に入っているのだが。

 

むすこがベビーカーに乗りたがるので持って下りる。普段はここで飽きるのだが今日は乗るそうだ。気分屋さん。妻の負担がデカそうなので次の祝日は帰宅すると提案し、そういうことになった。

 

外出。ふと頭に浮かんだのでmega nrg manのtake me back to tokyoとか聴く。大昔に幻想戦記MONAというフラッシュがあり、確かそこで使われてた。モナーフラッシュ類から好きになった曲はあとポルノのcentury lovers、ベスト3入れるくらい好き。もちろんBUMPもここからハマりました。小小作品とかも好きだったなー。頭文字Dは通ってないんだけどユーロビートサントラはかっこいい。

 

uchuu;のTAKE ONEとoverflowも再生。日テレ深夜にやってたフラッシュのドラマのエンディングで、前者は2期、後者は1期なんだけど、書き下ろしかと思うくらい異常に映像と合っていて好き。他の曲は全く知らないので謎のアーティスト。この手のソリッドで疾走感ある曲って邦楽だと貴重だからたくさん曲出してくれたらいいのになー。今活動してんのか?と思って調べたら2018年10月に解散していた。09年結成で遊戯王に曲提供したりしてたのね。やはり日本ではウケないジャンルなのか、それとも内部の問題なのか……カッコいい人たちはみんな引退してしまう。

 

フラッシュのドラマは二期の途中(博士復活したとこ)までしか見てないんだけど、追い直したいなー。一期はフラッシュそのものってくらいの異常テンポとテンション、映画顔負けのエフェクト、カッコいいテーマ曲、濃いキャラ、次々に提示される謎、一話完結のケレン味あるヴィランバトルと本筋の進行の噛み合い、と全てが揃った超傑作だった。クソみたいな柄のTシャツ着てヴィランに適当な命名をするシスコが好き。全員声ピッタリなんたけど、特に博士の吹き替えの凄みが凄まじかった。ヒロインはだいぶカスです。肉体を鋼にする敵を倒すために超遠距離から加速を付けるとか、逆回転で竜巻を消すとか、とにかくフィニッシュシーンとテーマ曲がかっけえんだ。もう5期?6期?まであるらしく、人気なようで嬉しい。正直もうこっちを映画化してほしい。とりあえず呆気に取られてる間にヒーローが誕生する狂気テンポの1話だけ見て。

 

久々に星乃珈琲店でモーニング。やっぱり読書するにはここが段違いに最高。

 

米澤穂信さよなら妖精」読了。ものすごく良かった。遠くの国からやってきた彼女との、二ヶ月だけの「哲学的な日々」。青春ものには苦手イメージがあったのだけど、ナショナリズムについてほんの少しだけ学んでいたこともあり、主題から小ネタまですごく楽しく読めた。終わり方は切なくて寂寥感と無力感もあるけれど、この幕引きしかなかっただろうな、とも思う。美しい物語。だけど……守屋!!!お前がバカなのはそこじゃねえ!!!!

 

物語の展開としては文句なしに楽しめた…‥のだけど、ちょっと主人公のこの野郎感が強すぎたのと、サブヒロインのシャープすぎてシュールになっちゃってるところがあんまり好きになれなかったかなー。何者にもなれなくて虚無ってる系主人公が未知の世界の住人に巻き込まれる中で変わっていって……みたいな話、好きなはずなんだけどな〜。伊坂幸太郎アヒルと鴨のコインロッカー」の終わり方もそんなに好きじゃなかったりしたし、それ系のパターンで主人公に魅力を感じることが少ないのかもしれない。共感する部分もあれど、もうそこに感情移入できる歳ではなくなったということなのだろうか……。あと、前半で結構ページ割かれてた弓の話、高速で半分読み飛ばしてたんだけどいずれ師の教え的に絡んでくるかと思ったら全くそんなことはなかった。

 

あまりに個性や知性が現実離れしてるティーンエイジャーキャラはシュールに見えちゃうし、一方で何者でもない虚無ボーイが巻き込まれで生き方を見つけていくみたいな話もあんま乗れない、無論瑞々しい恋物語もアレルギーー、ってあたりが俺の青春もの忌避の背景やろな。そりゃ大抵のはダメだわ。しょうもない中年です。

 

米澤穂信の中編(長編?)を何本か読んだけど、特に印象に残ったのは「力及ばなかった人々」の描写の上手さ。その儚さや哀しさと、懸命さや美しさのどちらもを描くのがすごく綺麗。間に合わなかった過去を回想しながらトレースしていくのとか、その空隙を埋めていくのとか。

 

王とサーカス、さよなら妖精よりも好み。ネパールが舞台の作品はどうしても神々の山嶺を思い出す。エネルギッシュで良い。中盤の問答や茶話のシーンが良い。自分が言葉を並べるのはなぜか?と考えさせられる。それは一義的には自己の開示によって解放感を得たいため、不満の捌け口とするためだったが、それだけではなく、人の心に少しでも影響を与える……風を吹かせ波を起こすためではないか、というようなことが頭によぎった。そして、もしそうであるなら、波風の行方は知りようがないとしても、自分の言葉がそれを引き起こしうる可能性を自覚し、その分だけは言葉に責任を取らなくてはいけない。

 

米澤穂信「王とサーカス」読了。舞台はネパール・カトマンズ。王宮での実際の事件をベースにしたジャーナリズム系ミステリ。信念、倫理、現実……等々のメッセージ性が強い作りで好み分かれそうだけど、個人的にはとても好み。ネパールの情景描写の鮮やかさはやっぱり夢枕獏の「神々の山嶺」を思い出す。

 

時系列はさよなら妖精の10年後なんだけど、物語的な繋がりはほぼゼロだし主人公もだいぶキャラ変わってる感じ。さすがに主役にするにはあんまりだったので丸めたのか?問答や説法のシーンとか含め、キャラクター描写では断然こっちの方が好みかも。悲劇のコンテンツ消費とか、普遍的なテーマだな〜とつくづく。

 

というわけで借りてた6冊を返却、新たにまたミステリ6冊借りる。ここのミステリもだいぶ掘った感がある。なぜか「ハサミ男」は異常な数の予約が常時入っており、読みたいのだが一度も貸出可能になったことがない。あと麻耶雄嵩森博嗣綾辻行人島田荘司あたりの作品のシリーズが途切れ途切れになってたり、文庫の上巻がなくて下巻だけ仕入れてたり、あんまりやる気ない感じ。

 

その他、ぱっと見時代小説がすごく多く感じるのはご年配向け、異世界ものが多い気がするのは若者向け、なのか?一番困るのはSFが徹底して避けられており、クラークの著作は並んでるのに2001年宇宙の旅がないほど、図書館の規模からすると明らかに異常なほど病的に忌避されている。どういうことなの……

 

移動して通院。とりあえず無事新生活始められました、ということで。夕食はお気に入りの店のミートソーススパゲッティ。明らかに何かヤバい物質が入ってる美味さ。とにかくニンニクの量がおかしく、駅の改札まで匂っている。食後の紅茶、少し蒸らしてからお召し上がりくださいって言われて「待つか……」とか思ってTwitter開いたらめっちゃ時間経ってしまった。クソバカ野郎がよ……。紅茶はポットにたっぷり入ってるタイプで、2.5杯分くらい楽しめた。癒される。自宅用にも早いとこティーパックを買おう。なるべく洗いやすい透明タイプのティーポットが欲しい……。

 

ふと、小説をたくさん読むのは自分自身の言葉を磨くのにもいいかもな、と当たり前のことを思う。元々はたしか数日前に、「我々が言葉を用いて生きる以上、文学はある意味では究極の実学だ」というような趣旨のツイートを見たのがきっかけ。もちろんそれ以外の本でもいいのだけど、たとえばビジネス新書に自分好みの言い回しや語彙がそう豊富に含まれているとは思えず、個人的には物語の方がマッチしていると感じる。自分が全く手を出してないだけでエッセイとかもいいかもしれない。

 

もしも自分が、普通よりわずかでも言葉の扱いに秀でているのだとしたら、呪詛の呻き声を上げるだけでなく、たとえごく狭い範囲であっても人の心を揺らすような言葉を書き、語りたいなと願う。

 

JR車内モニターのニンテンドー豆知識(あつ森キャラが今は担当している)によると、100万ドルの夜景という言葉の由来は1953年に神戸六甲山から見た夜景の電気代を計算したら約100万ドルだったからで、それ以降各地でも言われるようになった、だそうだ。このコーナー、絶妙に人に喋りたくなるポイントをついてきてよく外勤移動中の暇潰しにしていたのだけど、すぐに忘れてしまうので書き留めておくことにした。我ながらおっさんくさいが……こういう日々の積み重ねが絶えることのないトークネタの源泉となっているのである。

 

というところで無事別居先に到着。そういや今日バレンタインか、とか思いつつ黙々とフォロワーからもらったしるこサンドをいただいています。

 

この日記も気がつけば一週間ちゃんと更新し続けることができました。とにかく何事も続かない自分としては素晴らしい快挙。続けていきたいですね。それではまた明日。