灰色の殴り書き

昔の言葉で言うならチラシの裏です

それでもいい一年だったと断言する

あと三時間しかないけれど、一年を振り返る記事です。

 

 

1月……ひたすら忙しかった。記憶があまりない。

 

2月……ひたすら忙しかった。記憶があまりない。

 

3月……ひたすら忙しかった。記憶があまりない。

 

4月……異動で通勤が復活した。月末にメンタルが死んだ。

 

5月……休職開始。色々な人の声で何とか生き延びる。月末頃から少しずつ動けるようになる。

 

6月……家事と読書とゲーム。今野敏読んだりSwitchやったり。FF14ちょっとかじる。ブログを始める。

 

7月……誕生日祝いに初めて欲しいものリストを作ったら、予想以上にたくさんのフォロワーからもらえた。人生で多分一番プレゼントもらった。超嬉しかった。月末からもくりが始動する。

 

8月……もくりブーム継続(年内ずっと続く)。少しずつ読んだことないジャンルの本にも手を出し始める。フォロワーの推しによりヒプマイを摂取しナゴヤに少しハマる。

 

9月……フォロワーのゴリ押しによりもののふシリーズとダルタニャン物語を摂取しハマる。

 

10月……ダルタニャン物語を最後まで一気読みする。ミステリ小説に手を出す。

 

11月……スパロボ30をやりつつ新本格ミステリをひたすら読み漁る。月末頃からだいぶ精神が安定しだす。約一年半ぶりに家族以外とゆっくり喋って食事をし、癒される。

 

12月……ひたすら新本格読む。復職のことを考えだす。

 

 

自分のことだけ書くとこんな感じだったでしょうか。

 

5月からはメンタルを病んで休職、しかも4月に異動して早々のことだったので、世間的には全く褒められたものではない一年間だったかもしれません。

 

しかも大きな原因が家族にあり、一向に改善しない部分も多く、落ち込んではその愚痴をブログやTwitterでばら撒く始末。

 

だったんですが、それでも振り返ってみると、いい一年だったなと思います。というか、そう断言してしまいます。

 

今まで31年生きてきて、今年ほど周りの人のありがたさが身に染みたことはこれまでありませんでした。特に最悪状態だった4月末~5月頭の連休や9月頃に声をかけてくれた人のことは絶対に忘れません。家族や職場だけが人生ではないということは、理屈では分かっていても昨年来ずっと忘れていましたが、それを思い出させてもらいました。

 

甘えた言い方ですが、優しくしてもらえて本当に嬉しかったですし、救われました。

 

それに、単純に楽しいこともたくさんありました。仕事の分の時間が丸々空いて、コロナのため遠出や人と遊ぶことこそできませんでしたが、それでも人生で一番たくさん本を読んだり、自分なりに心を豊かにすることができました。

 

未開拓のジャンルに手を出せたのも面白かったです。フォロワーが薦めてくれたものに手を出して、感想を言い合って、また別の人が同じジャンルのものを薦めてくれて、という循環がとても楽しく、趣味を一人で楽しむのが当たり前だった自分には新鮮な体験でした。楽しいこと、美味しいものを感じられる程度のダメージで済んでいるうちに休職できたこと、比較対象はいませんが割と早く回復できたことは、大変幸運だったと思います。

 

何より、新しい友人がたくさんできたのが嬉しいです。もくりに来てくれたり、DMをくれたりした人の中には、メンタルをやったことがきっかけで話しかけてくれた人もいました。そう考えるとこのことも捨てたもんじゃないな、と思えます。新しく知り合えた人はみんなすごくいい人で、気が合う人や面白い人もたくさんいて、その人達のおかげで知れた世界もあります。人と喋ることが好きで、けれどその機会がずっとなかった自分にとっては、希望の光でした。

 

もちろん、昔からの友人にも助けられました。昨年来離れていった人もたくさんいましたし、フォロワーも400人ほど減りましたが、一方でずっと変わらないと言ってくれた人、普段はバカ話しかしないのに心配してくれた人、久しぶりに話しかけてくれた人には、オフラインオンラインを問わず心から感謝しています。15年以上の付き合いになるネットの友達も、休職の件を打ち明けたら「じゃあ、次はどうする?」と言って、モンハンライズに続きFF14を一緒に始めてくれたりしました。

 

本当に、自分はずっと友人に恵まれています。「話してみたら元気そうで安心した」「何が変わったのか分からない」と言ってもらえるのも嬉しかったです。最悪のときは言葉が出てこず、思考がまとまらず、上手く喋れなくて、本当に絶望的な気分になりました。そこから回復して人と喋れて、前と同じように笑ってもらえたときには、自分はまだ大丈夫なんだ、人とコミュニケーションが取れるんだ、ダメになってないんだ、と心からほっとしました。本当にありがたかったです。

 

メチャクチャにブログを書き殴ったときにも、「もっと好きに書いていいんだよ」と言ってもらえたりしました。自分が理想の姿でいられなくても、どん底まで落ち込んでも、離れないでいてくれる人がいるというのは、何よりも救いでした。

 

それから、今月で1歳4ヶ月になったむすこは一年を通じてかわいさを更新し続けています。最近は急速に運動能力も知性も成長しており、言葉のコミュニケーションも取れるようになってきました。この頃父には挑発行為を繰り返したりしていますが、人間対人間の意思疎通ができるようになって、毎日接するのがとても楽しいです。自分の体力が戻ってきたのもありますが、生まれてからこれまでたくさん接してこれてよかったなと、素直に思えるようになりました。来年もたくさんかわいがりたいと思います。

 

幸か不幸か、つくづく自分は仕事が好きではなかったようで、いくら休職しても働きたいとは一切思いませんでした。ただその分働いてない罪悪感やら会社への責任感を感じたりすることもなく、悪いことかもしれませんが出世やらへの焦りもなく、休職期間を過ごしてこれました。

 

仕事については半ば投げてるところはありますが、一方で心の底から思うのは、この一年に得ることのできたものはお金に代え難いもの、どんなに欲しがっても手に入らないものばかりだったということです。親しい人達のありがたみを知れたこと、新しい友人に知見を広げてもらったこと、色々な作品で心を豊かにできたこと、それに子供の成長を日々感じられたことは、自分にとって言葉にできないほど価値があります。もし今年も何事もなく毎日働いていたら、こうした出来事もなかったのだと思うと、自分にとってはこの一年の在り方がベストだったんだろうと、やはり断言できます。

 

人生で最悪の状態まで心が落ち込み、価値観も崩れたりしましたが、それでも決して今年のことは無駄ではなかったし、いいことが数えきれないほどたくさんありました。なので、2021年もいい一年だったとここで断言して、2022年を迎えたいと思います。

 

もう年越し直前ではございますが、皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。そして来年も何卒よろしくお願いいたします。