灰色の殴り書き

昔の言葉で言うならチラシの裏です

書き投げ日記 4/8金曜日

おはようございます。現在8時30分。昨夜は食欲なかったですがさすがに何か食わないとヤバいということで、松屋のゴロゴロチキンカレーを食べました。何度目の復活か分かんないですがこれ本当に美味い。調子に乗って半額寿司もデザート代わりに買って食べました。

 

その後はアメトーク見たかったんですがすぐ寝てしまいました。結局昨日一日で22時間以上寝ていたことになります。そのくせ夜眠れないなんてことも一切なく、横になったら即朝まで爆睡。一体俺の体はどうなってるんでしょうか。

 

ただ、さすがに二日で30時間以上も寝ると少しは心身の調子もマシになってきた気もします。お湯を沸かすことすらできなかった昨日と比べると、今日は何をしようかと考えることくらいはできるようになってきました。睡眠も無駄ではなかったようです。

 

徒歩圏内にあるスパがとても気に入っていて、せっかく会員にもなったのでサウナに入りに行きたいのですが、スマホを触らずにいると考えごとをしてしまうので行けずにいます。悲しいですね。リラックスするための楽しみがどんどん減っていきます。

 

スマホ依存はよくないと人は言いますが、本当の意味でのスマホ依存、スマホを触っていないと発狂寸前まで追い込まれる人のことはさすがに想像されていないのでしょうね。

 

ゆっくりお風呂に浸かるのも、一人で美味しいものを食べるのも、すっかり効果が薄れてしまいました。

 

それでも何とか人間の形を保つべく、久しぶりにパン屋でモーニングを食べます。サンドイッチとコーヒーが美味しい。

 

それにしても気力が湧かない。せいぜいが家から徒歩3分圏内で食事を摂るくらいでもういっぱいいっぱい。

 

大好きなゲームのメギド72で推しが念願のイベント初メインになったというのに一週間以上ログイン以外触ってない。エイプリルフールのイベントも見てない。大好きな小説のゆうえんちバキ外伝が完結してしばらく経つのに最終巻を読む気にならない。エルデンリングなんか起動してもステータス画面を見ただけで一歩も歩かずにスリープに戻してしまった。新作のワンダーランズが欲しかった気もするが、多分買ってもインストールすらしないだろう。

 

そんなのばっかりだ。一瞬で起動できるカードゲームばかりをやって、小さく一喜一憂して、というか八割方は運が悪すぎるだろとキレてるだけ。いくらなんでも人間として終わりすぎている。せめて人と話がしたいと思い、片っ端から知り合いにLINEを送ってみたりする。

 

ボードゲームくらいはやりたいな、と思う。あと温泉に一人で入ると考え事をしてしまうので、誰か男友達を誘って温泉かサウナにでも行きたい。去年の療養中はまだ自分一人で動き回ったり本を読んだりできたが、極限まで追い詰められると他人に依存する以外何も浮かばない。ここまで落ちぶれたかと自嘲的な気分になる。

 

パン屋のサンドイッチがおいしい。コーヒーチケットを先に買っておいたからだけどコスパ最高だし、しかもここのコーヒーはデフォルトが深煎りで俺好み。癒される。老人会のボリュームがすごいのは我慢しかないけど。しばらくこの住居に落ち着くことにしたので、誰かに教えたい美味しいお店がたくさんある。

 

気分を落ち着けるために、大好きなタンゴを聴く。「真珠採りのタンゴ」。適当にサブスクから選んだベストアルバムの一曲目だったというだけだが、初めて聴いた去年の秋から自分の日常に欠かせない曲になっている。剽軽なようでいてミステリアスで、物寂しくて、落ち着いているのに突然勇ましくなって、だんだんと盛り上がっていくのだけどそれでも哀しげで、また主題に帰ってきて、飄々としながらも寄り添うように流れていって終わる。これほどに浸れる曲に出会ったことがない。

 

世間的には30をゆうに過ぎてここまで他人に甘えようとしている人間は、まして中年男は落伍者でしかないのだろう。一流のビジネスマン。人脈を広げる。自分だけの市場価値を磨く。スマートに振る舞って女性を惹きつける。仕事も家庭も両立するよき父親。全てクソ喰らえだ。

 

それでも今のところ、無理をすれば一時的にスイッチを入れて喋ることはできる。英語を喋るのにも前は多少の自信があったが、一年以上使ってないと相応に衰えているだろうから、リハビリが必要だろうと思う。英語でコミュニケーションが取れる友人関係が欲しい、と言ったらわがまますぎるか。今までの経験を思うと、むしろその方が自分の属性を捨て去ることができて、安らぐときもある。日本語のわずらわしいニュアンスやら上下関係の慮りなどを吹き飛ばして話ができるのはありがたい。自分が無遠慮すぎるからかもしれないが。

 

いつか元気になったら、俺にはもうどうせ何もないのだから、英語で仕事をするくらい真面目にやってみるか、海外で悠々と暮らすのもいいかもしれない。この地球上のどこにもユートピアがないのは分かっているが、どうせ早々に死ぬのを刹那的に楽しめた分だけ先延ばしにするくらいの気持ちなら、少しは何か変わるかもしれない。世界のどこかには、自分を受け入れてくれる人がいるかもしれない。

 

世間的には、休職手当までもらいながらこんな夢想に浸っている人間は社会不適合以外の何者でもないだろう。そうは思うが、少なくとも子供が産まれて少しまでの俺はほとんど非の打ち所がない30歳だったと思うので、許してくれよ、と思う。

 

パン屋の壁に向かって空のコーヒーカップを横目にずっと日記を書いている。ろくでもない客だが、不思議と落ち着いている。にわかもにわかだけど、タンゴの効果はすごい。いつか生で聴いてみたいな。ご時世が許すようになるのがいつか分からないけど、タンゴの本場とされる国々に行けたら素敵かもしれない。「夜は終わらない」という大好きな本にまさにそんなエピソードがあり、それをきっかけに聴くようになったんだよな、なんてことを思い出した。

 

家に帰ってシャワーを浴びて、少し座ってLINEに返信しつつスマホを眺めていると気がついたらウトウトしていた。どれだけ寝足りないのか……

 

外はあたたかくて気持ちがいい。重い腰を上げて、少し外出する。

 

後輩イチオシの整体に行ってみた。これがめちゃくちゃ良くて大当たり。色々いってきたけどかなりの上位だと思った。特に頭をしっかりやってくれるのがありがたく、一時間とは思えないほど充実していた。また通おう。とにかく全身硬直人間なので、整体と温泉銭湯への課金は惜しまないことにしている。

 

マッサージをされている最中も考え事を止めることはできないんだけど、刺激があるためか心なしかポジティブ気味になっているような気もする。一人で温泉に行く勇気はまだないけれど、整体は大丈夫のようだ。よかった。

 

そうしていると、あんまりいい内容じゃないけれどブログのネタが少し浮かんだ。小腹も空いたしどこかに入ろうかと思ったが、新宿には何度通っても土地勘がつかない。

 

とりあえず久しぶりに紀伊國屋に来てみた。大きい本屋を歩き回るのはそれだけで楽しい。「生きることに疲れたら読む本」というのがたまたま目に入ったのでパラパラめくる。予想通り全くピンと来ない。なんかまあ、そうですかという感じ。あと「ババヤガの夜」の作者の王谷晶さんのエッセイとかもあったんだけど手に取る勇気がなかった。俺みたいなひねくれ者には本を買うというのはどうにも難しい。

 

寄り添ってくれる本を探そうなんて気は元から全くない。今の自分の置かれた立場で、共感できるとか励ましてくれるとか気持ちが楽になるとか、そんな本が見つかるとは思えない。いや、正確に言えばどこかにはあるのだろうが、見つけられるとは到底思えない、ということだ。ビジネス書なんてタイトルを見るだけで嫌気がさす。自分を受け入れる、こころをラクにする、全てノットフォーミーの世界だ。

 

それよりも、のめり込んで呑まれるような本がいい。小説がいいな。暴力でもそれ以外でもいいから、現実から離れていればいるほどいい。恋愛や親子の要素がなければないだけいい。見つけるのはなかなか大変だ。

 

気がつくと文学文庫のフロアに2時間いた。時間を忘れてひたすらタイトルを眺めながら歩くこの時間が好きで本屋に来ると言っても過言ではない。特にレアなのを見つけたというわけではないが、せっかくなので止まっていたシリーズの続きということで綾辻行人時計館の殺人」上下巻、麻耶雄嵩「痾」、それとあまりにもタイトルが目についた「イスラム飲酒紀行」なる本を買ってみた。うちの大学の探検部出身というところに若干引っ掛かったが、世代もずっと上の人だし、話の種によさそうだ。

 

もう一冊お目当ての本をゲットするため、やむなくビジネス書フロアに足を伸ばす。360度を取り囲む自己啓発本の圧倒的な瘴気!ロジカル!リーダー!マインド!これだけはやれ!これだけはやるな!全力!手抜き!教養!バカ!メンタル!筋肉!日本はこれからだ!世界は終わりだ!神・なんとか術!真・なんとか法!

 

ネタじゃなくこんな感じだ。よくもまあ、よくもまあだなあと感心する。おまけに流行りなのか何なのか、表紙のデザインも似たり寄ったりと来た。これだけ並んでるとかえって全部まとめて信頼度が下がるというか、口コミ以外に選ぶ基準もないだろうし、そうそう決定的な一冊を引き当てることも困難だろう。

 

全然読んだことないけど、正直俺でも数百ページくらい余裕で書けそうだと毎度思う。というより、それっぽいことを切り貼りすれば誰でも一冊できるだろう。あとはもうネームバリューの世界、発売前から決まってるようなもので、教授みたいな文化人やテレビに出るような有名人はもちろん、人気ブロガーだのYouTuberだのの草刈り場になっているんだろう。全然読んだことないけど。実際儲かってるんですかねこれ。片っ端から世に出たビジネス自己啓発新書を読み尽くしているという人がいたら、その人にこそ本を書いてほしいものだ。

 

とか思いつつ、フミコフミオ氏の「神・文章術」を購入。お前がバカにしてたタイトルまんまじゃねえかとか言わないでくれ。最近はあんまり読んでないけど好きなブログ主さんで、実はこの毎日書き投げ日記も氏に触発されたものだったのよ。許しておくれ。

 

夢中でここまで日記を書いていたら逆の電車に乗っていた。クソバカがよ。珍しく夜に人と話す予定があるときに限ってこれというのは本当にひどい。ちゃんと帰って夕飯を食べないと。

 

それでは、今日はこの辺で。