乖離、摩耗
日々生きているのが結構しんどい。
ただ生きているだけなら、これほど辛くないかもしれない。
家族と毎日生活するのが辛い。会話するのも、明るく振る舞うのも、体調をごまかすのも、辛い。
何もせず、横になって休んでいたい。
年末からずっと咳痰鼻水と喉の痛みが続いている。おそらく気管支炎だろう。熱もないし普通に動けていたが、先週金曜、今週の水木金と、かなりキツいときがあった。今週は三日ほぼ寝たきりだった。いくら寝ても寝足りない。だるい。
胃腸がやられると気が滅入る。呼吸がままならないと、頭が回らなくなる。もうずっと酸欠。メンタルもそれに引きずられて悪くなっていくし、メンタルに引きずられて身体も弱っていく気がする。本も読めなくなった。
少し前まで元気に過ごせていたのが、遠い昔のような、夢だったような感じがする。
どうせまた時間が経てば持ち直すだろうから、あまり心配しなくていいのかもしれない。
でももうこの繰り返しにも疲れた。
体調を崩すたびに妻に白い目で見られる。冷たく突き放される。子供と接するのが辛くなる。生きる気力がなくなる。Twitterでわめいて、ブログで騒いで、人に心配をかけて、構ってくれとうめいて、迷惑をかけて、甘えて、生き恥を晒して、自己嫌悪を繰り返している。
また元気になっても、繰り返しだ。そのたびに家族に絶望して、自分の選択に絶望して、将来に絶望して、元気になったらヘラヘラして、ウケ狙いのツイートをして、その繰り返し。治らない病気。オオカミ少年。死ぬ死ぬ詐欺。
明るいときと、そうでないときの乖離が大きすぎて、人格が分裂して、自分が気持ち悪い。明るいときが本来の自分だと思いたいけれど、じゃあ絶望してるときのこれは誰なんだろう。構ってほしいだけのクズじゃないのか。それを忘れてバカみたいに振る舞う自分もクズじゃないのか。でも何より怖いのは、こうして書くことで誰にも付き合ってもらえなくなることだ。それでも書くことをやめられない。誰か読んでくれているかもしれないから。SOS。
本当に、こんなことで復職して働いたりできるわけがない、と思う。働いて、倒れて、働いて、倒れて、を繰り返すだけだ。腐っても有能で売ってたはずが、ボロ雑巾、鼻つまみ者だ。もう働ける気がしない。頭が痛い。
主治や医も産業医も、誰もうちのことを分かってない。働き始めたら奥さんも嫌でも慣れる、考えが変わるかもしれない、改善されるかもしれない。無理だ。この人は無理だ。
一緒にクリニックにかかったらどうか。思い切って本音を伝えたらどうか。いつもご提案ありがとうございます。この人は無理なんです。会話が成立しないんです。この世の誰の意見も聞き入れないんです。親もダメだし、友達は一人しかいないし、人の話を聞く、考えるという機能を発達させられず、欠損しているんです。その人とこの先ずっと暮らしていかなければいけないし、子供を育てなくてはいけないんです。足りない分は俺が子供に教えないといけないんです。妻は子供に全く怒りません。ひたすら甘やかす方針のようです。まだ赤ちゃんだからと一歳半近くになっても言っています。爪切りハサミで手を刺されて出血しても怒りません。俺がダメだよ、と言うだけで白い目で見られている気がします。俺だってやたらめったら怒るわけじゃなく、危ないことをしたとき、それこそ火元に触ろうとしたときくらいです。それさえ教えなかったら、この先どうするんですか。3歳になっても5歳になっても赤ちゃんだからと言い続けるんですか。
妻は恨みを忘れず、認知が歪んでいるので、俺が言ったことを曲解して、全てそれが元凶だから自分は苦しんでいる、と決めつける。俺が面倒くさいだろうから私がやるしかない、辛いけど仕方ない、疲れるけど仕方ない、やるしかないから。俺は面倒くさいなんて言ってないし、言ったとしてもだから全てを押し付ける気なんて全くないのに。それとも、この人と出会ってからは何一つネガティブなことを言ってはいけなかったということだろうか。それを見抜けなかった俺が全て悪いのか。そうだろう。空気に押し切られて結婚した俺が悪い。それに尽きる。
こんなことばかり考えて、精神が摩耗して、免疫力が落ちて、体調を崩して、また精神が摩耗して、もう疲れた。ずっと休職して元気になった気でいたけど別にそんなことはなかったようだ。家族の現実から目を背けていただけだ。働きたくもない。働くべきでもない。でもこれをこれだけ書けているということは、本当は元気なんじゃないのか。文体に気を使ったりして、読んでほしい、構ってほしいだけ、多分そうなんだろう。多分余裕があるのにないフリをしているだけだ。本当は全然弱ってなくて、疲れてもなくて、まだまだ頑張れるのだろう。そのことに気付かないフリをしているだけだ。
言われたことを全て否定するくせにそれでも話しかけてほしいと思う。親しい人に笑ってほしい。好かれたい。辛そうにしているのが心配だ。何か手助けがしたい。話を聞いてあげたい。あげるというのも偉そうだけど。頼ってほしい。力にならせてほしい。恩返しをさせてほしい。そう思うけれど、自分が信頼に値する人間でないことはよく分かっている。側から見てとてもそんな状態には見えないだろう。だけど、そうできなかったら、本当に俺の存在価値はないんじゃないか。
でも、コロナと育児で人と関わることが減って、そんなしがらみ、好きだった人間関係も随分減った。もともと俺の一方的なお節介で、俺のことはどうとも思われていなかったか、ただ邪魔だったんだろう。それがよく分かった。自分が仕切って、誘って人を集めて、楽しませた気でいたけど、楽しいのは自分だけだったようだ。誰も声をかけてはくれない。
肩の力を抜いて、考えすぎないで、その通りですね。でも毎日一番近くにいる人と剣呑なやりとりをして、ため息を聞いて、お互い疲れているのに手を打てなくて、逃げ場がなくて、外出もろくにできなくて、人と遊ぶことも話すこともできなくて、気晴らしの時間もなくて、そんな状況でどうやって肩の力を抜くんでしょうか。他にできることがないからブログを書いています。
摩耗した。疲れた。もう自分がどんな性格なのかも分からない。自己肯定感は強い方で、諸々に自信もあったはずが、全部嘘だったとしか思えない。薄っぺらで空っぽだ。
子供にとってはそうじゃないのかもしれない。たった一人の実の父親。だからこの子のために頑張らなきゃいけない。
でも疲れたな。回復する力自体がすり減ってなくなってきたみたいな感じがする。
何も考えず、どこか遠くに行って、貯金が尽きるまで遊んで暮らして、金がなくなったら静かに消える、そんなことができないかな。その途中でやっぱり惜しくなったら真面目に生き直せばいいし、そうならなかったら、辛いことに耐えられなかったら消えればいいし。
何も考えたくない。
でも誰かと話したい、それだけはまだあるので、結局構ってほしいだけのオオカミ少年なんでしょう。救い難い。
